そしてネットでの調べ方が変わると脱ステロイドに出会ったのだ。何事も同じで少し視点を変えてみる事は人生も変わる。
そして実家にて脱ステロイド開始。
ステロイドは勿論、症状を抑えるとされるものは一切、使わない。ただ舐めても食べても害は無いとされる顔用と体用の保湿剤は続けた。始めのうちはこれをし無いととてもじゃないがカサカサの顔面で我慢でき無い。
すると一週間か二週間は意外と我慢できるくらいの症状しか出なかった。
脱ステロイドとは今までステロイドに体の治療を頼ったせいで体が自分で治す事をしなくなっている。そこから本来の治癒力を取り戻す事とされている。ステロイドは強力な分、体が怠けてしまうという事なのだ。
これってとても理解しやすかった。医学の事なんか知らずともそれまでの人生で合点がつく考えだ。
でもそこで一切のステロイドをやめるとどうなるか。
治癒力が外部からも内部からもほぼ無くなった体は治す事無く時間とともにボロボロになって行く。しかし、いつか治癒力を取り戻すらしい。
だから脱ステロイドを始めた僕の場合はこんなもので済むのかな?と思っていた。
1番初めにこの脱ステロイド効果に自信が付いたのは便がかなり良いものが出た時だった。そこからは毎日良かった。こんなのは数年間無かった事なのだ。皮膚科に渡された薬より大学病院の漢方外来の漢方よりも確実に良くなっている事を感じれた。
でも確か、その辺りではもう顔は人に見せるものでは無いくらいボロボロだった。
くりっと可愛いのが特待の僕の目は綺麗に開けれなかったし、水分を保持でき無い顔の皮膚はすぐ痒くなる。それで無くても湿疹だらけ。
その酷いリバウンドと呼ばれるピークは1ヶ月半経った位から始まったと記憶する。それが数週間続いた。もっと記録していれば良かったなぁ。当時も記録を取ろうとは思ったがそんな余裕が無かった。何もしたく無かった。
そのリバウンドのピークが終わった!過ぎた!と思えた事があった。
それまでは入浴度、タオルで濡れた顔を拭く事も出来無いほど肌に水分を保護する力は無かった。風呂の扉を出た瞬間から一瞬で顔はカサカサになっていた。それが、ある日の風呂上がりに顔の肌が少し水分を保持している様な感じを得られた時が来た。
そして自分の指で肌の弾力性を感じられた。
これに関しては便と同じで何年も無くなっていた感覚だった。成人型アトピー性皮膚炎と診断されてからどんどん僕の顔の肌は弾力性が無くなっているなとずっと思っていたのだ。
それが脱ステロイドを開始して2ヶ月半位経った時にかなり現れたと記憶している。そっからはかなり脱ステロイドが楽しかった。
不安だらけの人体実験では無くなり、いける!と確信した後は良くなる傾向がどんどん現れて、とても明るい人体実験だった。
そして3ヶ月過ぎるくらいからは保湿剤すらも使わ無いようにしていたと思う。それでも顔の湿疹はとても軽いものだけで、肌本来の姿に近かった。水分保持あり、弾力性ありだ。
ところが顔が済んだと思っていたら次に身体の膝、肘関節に湿疹が出てきた。
顔がかなり元に戻って来たから次は体を治したいのか俺の身体はっっっ!!とその身体の現象に素直に喜んだ。
体も顔同様、結構酷くなった。僕は顔にはステロイドを使っていたが体には殆ど使った記憶は無いのに。顔から身体全体に影響がでるのだなぁと思った。でも顔の時よりはすんなり引いて、1ヶ月かけるとそれは大体治ったかな?
まぁもう何も薬は使わないと決めた僕だったので、体の少しの湿疹は大して気にせず治ることを知ったのでそのまま活動を始めたのだと思う。
これが大まかな僕の脱ステロイドの経験です。
これ以来、全く薬というものを体には入れていない。それでも体はもう何も起こらない。むしろ薬を入れないから何も起こらない。もう四年は経った。
完治では無い。薬害から脱出しただけ。
誰も治していない。
良くすると言われる治療を何もしなかっただけ。
いうなら自然治癒法。
できるだけ余分なものは食わず、飲まずも意識した。それは消化によるエネルギーすらも回復を妨げると考えたから。
注意が必要だが、僕だから4ヶ月程で元の治癒力を取り戻しただけで、もっとステロイド依存が酷い人はもっと過酷になるからそれは考えて作戦を練らなければいけない。ここでは詳しく書かないが。。
アトピー?一生治らない?遺伝?完全に僕には嘘の診断だったのだ。
そして次は僕が原因不明とされるアトピーを、僕の過去に遡る事で解明したのでそれを書く。遺伝という嘘を。医療という偏りを。アトピーがなぜ生まれるかを。
人生で、自分が好んで行う意味の無さそうな事はどこかしら繋がっている事も実感する。。無駄が無いのかもしれない。。
あと、医者より本。医者の本なんかはダメ。僕はこの時期これに出会ってよんでいた。
著者の赤嶺さんは医者でもなんでもない。
無農薬、無科学肥料で野菜を作る百姓です。他にも興味深い本も書いています。
これサブタイトルは「畑で学んだ病気にならない生き方」です。
実は現代の農業は化学肥料で早く大きく育て、それによる不具合を農薬でどうにかするわけです。つまりアトピーやその他の人間の病気へのアプローチと全く同じ。
そこに自然の循環のみを利用する特別な百姓の赤嶺さんは気づき、重度のアトピー患者を救うまでになりました。畑にアトピー患者が訪ねてくるのですよ。
医者よりネットや本で自分で調べることから始めて、僕は救われました。
続く。