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西表島のジャングルの住人に無事会える。


ビーチからすぐのジャングルで住む西表島人に会えたとおもいきや、それはまだまだ住んで2ヶ月の青年で西表島人ではなかった。

会いたい西表島人は更に隣の隣くらいのビーチにいるという事を聞き更に歩きだす。

隣のビーチと呼ぶのは岩場で区切られるているからで、その岩場を越えるとまた広くビーチが広がる。

この岩場が意外と砂浜より歩きやすい。

どんどん隣の隣あたりまで歩き進めていく。すると手がかりとなるものを見つけた。

足跡。

西表島人さんのものとしか言えなかった。

行き来しているように逆方向の足跡も残ったりしていた。

本当に会えるんだとかなりときめく僕らはそれを追っていく。

途中、いくつも同じような不思議な跡があった。

ユンボが遠ったような、バギーが走ったような跡でその先は必ず、大きめの穴が掘られている。

西表島人さんは何かのマシンを使い、なぜかわからないが海の方へ砂を運んでいるのかなぁと僕らは話す。

大きいヤシガニかなぁとか。。

その言葉をフユキ氏が発して僕はピンときた。

海からつながる規則的な跡とその先の丘に掘られた大きな跡。

そして昨日は満月だった。

この神秘的な感じはウミガメの産卵だと。

二人でこの謎が腑に落ちる。テンションがあがる。西表島人さんの足跡を一瞬見失う。

この探偵のような追跡がとても楽しい。そんな発見のタイミングがまだ続く。

西表島人さんの足跡が靴のようなものだったものから確かな裸足の足跡に変わった。

靴から素足に変わるという事はもうこの辺りは西表島人さんの裸足で歩ける庭のような場所で、それはもうすぐそばに住んでいる事を予想できた。

すこし先を歩けば沢筋があり、そこにソーラー発電システムが設置してあった。

通路があり入っていく。声を変えるとすぐに出てきた。

しかし、すぐに写真はやめてくれと言われた。彼の家はとても面白く。全ての家の工夫とアイデアを説明してくれる。

昔の大工職などを活かして、拾った石の平らな面を使い玄関となる石畳をも作っている。その奥には寝室となるテントがたてられていた。この奥の部屋に砂を運びにくするための石畳なのだという。

西表島人さんはご飯を炊いている途中なので何回もそれではコレでね。と帰そうとするがこっちが一つ質問をしてしまうと、また10分と説明してくれたり、新たなアイデアを紹介してくれたりして、とうとうご飯を炊くためのマキは消えていた。

とてもいい人で、お土産を渡すように言ってくれたゲストハウスの管理人さんの事も覚えていた。僕らにもとても親切。

なにより、暇があれば拾ったビンやガラス浮きで作品を作っていたりしているのが創作というのは、何か人間の本質的な行動なのかなぁと思えた。

誰もいない広大な青と緑のビーチを後にする。

灼熱の西表島ビーチ。そこに10数年住む人間に会いにいった帰り道は、子供の時の探検遊びの帰り道とそう変わらない。

でも大人になってこの感覚はそう得られない。

西表島人さんがいう。

こんなんならないようにね。笑

本当はこんなんしたくなかったんだから。と。

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